空箱

empty box

スーパー歌舞伎 II ワンピース (2017)

スーパー歌舞伎II(セカンド)ワンピース (2017)

場所

新橋演舞場

はじめに

人生2度目のワンピース歌舞伎を観てきた。前回、行ったときは「ワンピース」も歌舞伎もほとんど何も知らなかったが、ワンピース歌舞伎を機に歌舞伎自体に興味を持ち、役者の名前を覚えられるようになった。ワンピースのキャラクターは自然と分かるようになってしまったわけだが、他の歌舞伎を観たときに、気になった役者がいると過去にどの作品に出ていたか調べて「ワンピースのこのキャラクターを演じた人か」というようにして分かるようになってしまったのだと思う。

そんな感じで今回は前回と違ってストーリーも知っているので、別の楽しさがあるだろうと思い、楽しみにしていた。

ちなみに行った日は代役の公演日。

感想
続きを読む

フランツ・カフカ「変身」

「変身」

フランツ・カフカ

最後のほうにかけてとてもこわかった。家族であるからこそグレゴールに対してそうなってしまうのかなと思った。

グレゴールの変化から家族の外見的な変化、そして心の変化を読めたところが興味深かった。初めは父親も妹も働いていなかった。いわばグレゴールが一家を支えていた。そんな中、グレゴールが虫となり、会話もできず、働けなくなった。グレゴール以外の家族が働くようになったのは、自分たちの生活のためでもあったけど、グレゴールのためかなとも思った。だけど、終盤の妹の言葉を読んで、どうなんだろうかと思った。"家族"となんて思っていなかったのだろうか。

それにしてもグレゴールの最期に対する家族の反応は恐ろしかった。そして、その後の忘れるかのように出かけてしまうことも。虫になってしまっても大切な家族の一員だと思っているだろうと思っていたのに。

「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」(2016)

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 (2016)

原作

クリストファー・ボンド

脚本

ヒュー・ホィーラー

演出・振付

宮本亜門

キャスト

スウィーニー・トッド市村正親
ミセス・ラヴェット:大竹しのぶ
乞食女:芳本美代子
アンソニー:田代万里生
ジョアンナ:唯月ふうか
ターピン:安崎求
ビードル斉藤暁
バイアス:武田真治

はじめに

すごいよかったです…!(演出)宮本亜門市村正親 大竹しのぶ 出演というわけで観に行かない理由がなかったのでチケットを取ったのですが、調べてみると、映画版はグロいようで。あらすじを見ても、えっ!という展開で。行く前は無事に観て帰ってこられるのか不安でしたが、そこは大丈夫でした。台詞がたまにびっくりするようなものがあるぐらいで気持ち悪いものを見てしまうということはなかったです。席が遠かったのもあったと思いますが。

感想

続きを読む

映画「太陽」

映画「太陽」 (2016)

監督・脚本

入江悠

原作・脚本

前川知大

はじめに

戯曲「太陽」を映画化ということで観に行きました。劇団イキウメの前川さん、最近名前を知ったばかりなのですが、スーパー歌舞伎「空ヲ刻ム者」で作・演出したとか。行きたかったな!(そのころは歌舞伎に興味がなかったけど)

観に行くうえで1番注意して見ていたところは(宣伝目的以外で)「映画化した意味」です。

具体的には

  • 舞台で表現できない世界観を表現できているか

ということです(1個しか出てこなかった。箇条書きにした意味がない…)。当然、舞台では板の上で演じることしかできないので、観る側の想像が世界観を表現する上で大きく関わってくると思います。一方、映画だったら観ている側とそうでない側が世界観を共有できると思っています。小説でいうところの100人読んだら100通りの主人公の顔がある、みたいな感じです。

感想

続きを読む