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「64(ロクヨン)」第1回「窓」

NHK土曜ドラマ「64(ロクヨン)」 (2015)

第1回「窓」

はじめに

ようやく感想の記事を書きました。遅いですね。もう3回以上は見ているので、初見の感想ではないところもありますが、お許しを。でも頑張って初見の感想も書いています。

ちなみに今の状態は原作既読、映画「64-ロクヨン-前編」鑑賞済みです。ドラマの初見時は原作未読です。

(脚本)大森寿美男 (音楽)大友良英 (演出)井上剛 で「あまちゃん」の二人と「クライマーズ・ハイ」のメンバー。

感想

 第1回は記者クラブからの本部長宛ての抗議文を三上が引き裂き、秋川が「我々は今後一切県警に協力しない。来週の長官視察の取材はボイコットする」と叫んだところまで。 #上巻180ページまで

最初のシーンは昭和64年の雨宮宅からスタート。昭和天皇の容体のニュースをうまく挟んでいる。そして過剰なほどの電話の呼び出し音。

そして14年後。平成14年12月4日。三上と美那子が署内へ入っていく。このシーンは原作を読み終わったときはなかったなと思っていたので、ちゃんとあったことが驚いた。

そして外に出たとき署長が言う。「身内同然。全国26万人の仲間が24時間気にかけてますから。」この言葉、当たり前のことを言っているけど、服従を意味する恐ろしい言葉。まず、三上がこの組織から抜け出せないということがよく分かる場面。

ここから電話の呼び出し音が鳴ってOPに入るわけだが、「D県 58万世帯 182万人」と出る。初見のときは特になにも思わなかったが、これが後に大切になってくる。

記者クラブと匿名問題でもめた後、階段で二渡とすれ違う。原作では、半年に一度顔を合わすか合わさないぐらいなのに、ここで偶然にもすれ違う。このこだわりも好きでした。

2階へ上がって警務部。ここで石井秘書課長が出てくるのだが、演じているのは小野了さん。原作での石井は「髪の薄い五十男」ということでぴったり!加えて「相棒」で中園参事官のイメージもあってすごくよかった。「相棒」では内村の腰巾着をしているが、ここでも同じような感じで面白かったな。

赤間の登場。安定のイヤなヤツ。それにしても平岳大さんのエリートな感じがすごい!原作を読むと赤間はリップクリームを引くところがあるが、部長室を見るとリップクリームがワインボトルのように置いてあるというこだわりぶり。あとは砂時計が置いてあったり、爪を気にしたり、細かいことが気になるところもこだわっているなと感じた(これは平さんがゲストの「スタジオパークからこんにちは」でも話があった)。

そして三上に「それにしてもよく似てますね」とか言っちゃう。赤間はあゆみが家出した理由を知らなかったはずなので、嫌味なことは言っていないんだけど、三上にとっては言われると複雑な言葉。

ここで一か月前(行ったり来たりが大変)。美那子が無言電話が「2度もあったんだから」と話す。そして再び無言電話があり、三上が出る。これが3度目。無言電話は重要。そして電話ボックスから出ていく音がする。

そして現在。雨宮宅にて。雨宮宅はすごいなと思う。奥さんが昨年他界したからか、洗っていない食器や新聞紙、多すぎるスリッパとかとても気になる。真冬のはずなのに扇風機が出しっ放しだったり。そして福助人形。これ、本当に朝ドラでよく見るなと。ここにも置いてある!という感じだった。

このときにアップになる名刺を受け取ったときの雨宮の指。さて何を意味するのか。

三上が車に戻って美雲と会話をすることで昭和64年を振り返る。昭和64年1月6日の雨宮宅。家の中には門松もあって現在とは異なる雰囲気。

とにかく雨宮役の段田安則さんが走る、叫ぶを繰り返していてすごい。下手したら事故を起こしそうな運転、スーツケースに振り回され、電話が鳴っていたら自ら出ようとする。スーツケースを投げた後の「翔子~!」の声はずっと耳に残る。もちろん事件が発生したときの演技もすごいが、平成になってからの表情もすごかった。

「3度目の電話」を待った。「2度目が録音できていたら」これも重要。

昭和64年1月7日になり、空のスーツケースと翔子ちゃんが最悪な形で迎える。そこでテレビの昭和が終わり、新しい元号のニュース。ここもうまく差し込んでいるなと感じた。

また場面が変わって今度は平成14年。望月のところへ。ここにも警察のマスコットが置いてあって面白いなと。ここで電話がかかってきて秋川と話すわけだが三上が広報官として変わった理由があゆみということが何となく分かる。

再び赤間と。ここで手パンをして「こっちを見なさい」と言うんだけど、これがまたいい。スタパで平さんは指をならすか、手パンで迷ったとおっしゃっていたけど、手パンでよかった。原作でもそうだし。「刑事部に戻れるとは思わないことです」も嫌な感じでいい。この後、また二渡とすれ違ったと思います。

夜、三上の家で雨宮だけが犯人の声を聞いたという話題が出る。「本当に聞きたいのはそんな声じゃなかったのにね」これも深い言葉。

今度は三か月前。病院に連れて行き診断を受け、しばらくして引きこもりをしていたが、部屋から出てきた。そして整形したいと言って三上ともめる。あゆみが「あんたはいいわよ。醜くたって男なんだから」と三上の顔が~と言っていろいろなるわけだが、ピエール瀧さんがちゃんと父親の顔になっていたなと感じた。今までじっくりと演技をしているところを見ていなかったので、普通にいい演技をしているなと感じた瞬間だった。初めて見たときはこれからどんな演技を見せてくれるのか楽しみになった覚えがある。そこから再び現在に戻り、アイドルが出ているテレビ番組が映る。ここも原作にも少しあったが、あゆみが最も気にしている顔のことを考えると考えるところがある。天皇陛下の容体のニュースもそうだが、アイドルの映像を差し込む演出もうまいな思った。

東洋新聞デスク梓とのシーン。原作を読んだとき、「このシーンはカットされたな」と思っていて見返したらあった。しかも古舘寛治さんだ。おもしろい。

最後は記者クラブとのシーン。秋川は抗議文が破られて三上に「あんた醜いよ」と言う。あえて「醜いよ」というのが良くて。もちろん「卑しい」などの意味もあるけど顔のことも言われているかのような台詞。衝撃を受けたな。

EDに入るわけだが「長官視察まで、あと5日」の文字。この日が12月6日(金)だからそれを意識して見ると、次回から別の視点で見られるかもしれない。