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ゲーテ「若きウェルテルの悩み」

「若きウェルテルの悩み」

ゲーテ

感想

最初の方というか、手紙で話が進んでいく部分はあまり読みやすくなかった。私は会話で進んでいく方が好きなのかもしれない。というほど読書していないですが。

編者の第三者の目線が入ってくる前後からこの本の面白さがわかってきたという感じ。そうはいっても編者の目線が入ってくる前でこの小説は終わりだと思っていたので読み終わって(読み終わったつもりになって)から驚いた。他の人の感想やあらすじを読むと「最後、ウェルテルは○○した」と書いてあって。まだ○○してない!って…。

この小説のすごいところは途中まで、ウェルテルからの手紙で物語が進んでいくということ。そして最後の最後でロッテの気持ちが分かる。後半から急に面白くなっていく感じだった。

まあ、そうは言っても、ウェルテルの気持ちはあまりよく分からなかった。それが若さなのかな。彼に何を言っても通じなさそうだし。あと、どうでもいいけど、ウィルヘルムって誰?って途中でなって調べてしまった。ウィルヘルムについての説明とかあったのだろうか…?

それ以上に分からなかったのはロッテ。どうしてはっきりとした事情がありながらはっきりとしないのかな、と。それがウェルテルを悩ましているのでないのかなと思った。

これを読み終わるまで「若きウェルテルの悩み」の内容を知らなくてよかった。そうでないとこの本の面白さは分からなかっただろうから。今度は内容を分かった状態でもう一度読みたい。