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ピエール・ルメートル「傷だらけのカミーユ」

傷だらけのカミーユ

ピエール・ルメートル

はじめに

ヴェルーヴェン警部シリーズの最終作「傷だらけのカミーユ」を読んだ。

感想

最初の方からアルマンが「えー!」という感じになった。「その女アレックス」でのシーンがすごく好きだったので残念に思ってしまった。

前作に引き続き、引き込まれ方が素晴らしかった。今回は三日目の途中から続きが気になるようになった。カミーユにいろいろなことが起こりすぎて辛かった。アンヌについてはアレックスのときと似たような展開だろうと予想がついたけど、他のことは予想もできなかった。これで三部作が終わりかと思うと少し悲しい。

今作は一番残虐な描写が少なく読みやすかった。また、一番カミーユのパーソナルな部分に視点が当たっている。イレーヌのときからカミーユを追ってきた身としては、どっと疲れるような感じだった。相変わらず、自分の思うような結末ではなかったけど、読んでよかったなと思った。

おわりに

ひとまずこの作品でルメートル作品は少し休憩かな。面白いんだけど、それなりに体調がよくないと読むのがつらくて。ミステリーではなくてもっと平和的な小説を読みたくなった。

 

jetarina.hatenadiary.jp

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