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是枝監督作品3作鑑賞

はじめに

U-NEXTを始めて、今まで見たいなと思いつつも見ていなかった過去作品を見た。今回は是枝監督作品を選んだ。3作品中2作品は公開当時に劇場で鑑賞していて再見したもの。どれもとてもよかった。

 感想

誰も知らない (2004)

監督

是枝裕和

感想

公開当時以来の鑑賞。
内容もほとんど覚えていなかったので初見に近かったけど、とても感動した。
子どもたちの演技が自然で本当の兄弟に見えてすごいと思った。
大人たちは何となく子どもたちのことを知っているのに、それ以上は知らない。知ろうとしない恐ろしさを感じた。

そして父になる (2013)

監督

是枝裕和

感想

公開当時以来の鑑賞。
取り違えというイベントからではあるけど、親子とは血のつながりなのか一緒に過ごした時間なのかということをすごく考えさせられた。
前半は大人の視点が多かったけど、後半は子どもの視点が入るようになり、どれだけ理不尽なことを強いられているかがよく分かった。
結末も含めて正解をはっきりと示していないところがよかった。どれに対しても正解はないと思うので、あの終わり方で良かったのではないかなと思う。

良多が自分のカメラを見て慶多が良多の写真を撮っていて、それを知って涙するシーンが好きだった。
慶多の「パパなんか、パパじゃない」という言葉には涙が出そうだった。それに対して「6年間はパパだったんだよ。できそこないだけど、パパだったんだよ」と返すけど、この言葉にこの映画の全てが集約されている気がした。

書きたいことが多すぎてうまくまとめられなかった。また鑑賞していろいろ感じたい。

歩いても歩いても (2008)

監督

是枝裕和

感想

初鑑賞。是枝監督の作品で結構おすすめされているのでずっと見たいと思っていた。
家族との関係ってこんな感じだろうなというのがよくわかった。
長男に助けられた青年の話については少し怖いなと感じてしまった。息子の死が辛いのはどこも同じで、それを青年が忘れて欲しくないのはある意味当たり前なんだけど、そのために青年は、他人にとって意味のある人生を送らなければならないのだろうか。

のちに製作された「海よりもまだ深く」を思い出すような内容だった(私にとってはこちらを先に鑑賞)。樹木希林の演技が素晴らしすぎて、演じているのかと疑問に思ったし、本当に住んでいそうだった。
樹木希林原田芳雄の姿を見ることができてよかった。でももう二人ともいないんだよな…。
年を増すほど面白さが分かるような作品だった。「海よりもまだ深く」もまた見たくなった。

おわりに

一度、是枝監督作品の鑑賞は終わるけど、まだまだ監督の見たい作品はあるので見ていきたい。