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映画ドラえもん のび太の新恐竜

 

映画ドラえもん のび太の新恐竜 (2020)

原作

藤子・F・不二雄

監督

今井一暁

脚本

川村元気

はじめに

毎年3月に公開される映画ドラえもん。今年は8月7日ののび太くんの誕生日に公開された。
最初、「恐竜」と発表されたときは、「のび太の恐竜」のまたリメイク?と思ってしまったが、違ったようだ。ドラえもんに恐竜は欠かせないものなのかもしれない。

感想

 「恐竜」ということでピー助のことは忘れてしまったのだろうかと思っていたけど、そんなことはなくてよかった。のび太くんもピー助に救われたはず。
声は神木くんのはずだけどいつ聴いてもよく分からない。

キューとミューがとてもかわいかったし、のび太くんが必死に育てているところはいいなと思った。分からないところは聞きに行ったり、調べたり、周囲の助け方も素晴らしいと思った。

キューが飛べないところとのび太くんが逆上がりが出来ないところを重ねて描写していた。のび太くんは逆上がりが出来なくても生きていくことはできるし、それが個性となる。運動神経は他の人より劣っているかもしれないが、人よりも優れているところもある。一方で、キューの飛べない問題は、本来仲間であるはずのグループからも外されてしまう。また、敵からすぐに逃げることができず、捕まる危険性が高まる。つまり生きることができなくなる。その現実が非常につらかった。恐竜に個性は必要ないのだろうか、と思ってしまった。ペットとかの生き物だと個性があってかわいいし、良いと思えるのに、捕食動物だとそうはいかないんだなと思った。
それでもキューが必死に飛ぶ練習をしている姿は好きだった。最終的にのび太くんたちを助けたり、鳥へと進化していく過程を見られたりすごいなと思った。

飛べないキューにタケコプターを渡して飛べるようにしてあげるシーンも好きだった。苦手なところは周囲の助けを借りる、技術がそれを補う。素晴らしいことだと思った。
技術によって、それぞれが苦手なところをカバーし、生活に困らないようにするのは素敵だと思った。

のび太くんが誤ってタイムマシンを操作してしまい、白亜紀ではなくジュラ紀に来てしまったこと。そしてそこで飼育用ジオラマセットを落として、白亜紀でキューたちを助けたこと。すこしふしぎな話を見られてよかった。

 

おわりに

2020年8月7日は本来であれば「STAND BY ME ドラえもん 2」の公開日であった。
昨年と同様であれば来年の映画の情報発表は「2021年春公開決定」だったはず。今年は「2021年公開決定」となっていた。「STAND BY ME ドラえもん 2」や、来年の映画がどうなるのか現時点では分からないけど、また映画館で観られることを願っている。

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