スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 (2016)
原作
クリストファー・ボンド
脚本
ヒュー・ホィーラー
演出・振付
キャスト
スウィーニー・トッド:市村正親
ミセス・ラヴェット:大竹しのぶ
乞食女:芳本美代子
アンソニー:田代万里生
ジョアンナ:唯月ふうか
ターピン:安崎求
ビードル:斉藤暁
トバイアス:武田真治
はじめに
すごいよかったです…!(演出)宮本亜門 に 市村正親 大竹しのぶ 出演というわけで観に行かない理由がなかったのでチケットを取ったのですが、調べてみると、映画版はグロいようで。あらすじを見ても、えっ!という展開で。行く前は無事に観て帰ってこられるのか不安でしたが、そこは大丈夫でした。台詞がたまにびっくりするようなものがあるぐらいで気持ち悪いものを見てしまうということはなかったです。席が遠かったのもあったと思いますが。
感想
全体的なこと
さて、今回まずすごいなと思ったのは、セットの転換です。本当に計算しつくされていて圧倒されました。セットの転換をよくするので、テンポも良くずっと楽しかったです。楽しかったという表現もおかしいのですが。
このセットの転換によって前後が変わったりします。このとき役者は身体の向きを特に変えずに演技していて、観ている方は別の視点からその景色を観ることができるような感じで面白かったです。
セットはすごく上手に使っていた印象でした。あまりこの作品について詳しくは知らないのですが、店の2階で床屋をしているので、1階と2階それぞれでお芝居が展開されていたり今まで観たことがなかったです。
歌に関して言うと、人の声に被せて別の歌詞で歌っている(?)感じであまり聞き取れなかったなと思いました。これはミュージカル慣れしていないせいもあると思います。
細かいこと
市村正親さんはさすが主役という存在感でした。残忍な役をやっても素晴らしかったです。
大竹しのぶさんも存在感がすごかったです。デビューしたときから天才と言われていたようですが、いまだに天才だなと思いました。
人肉パイのシーンで
野球選手:博打のにおい
都知事:温泉のにおい
大統領:トランプ苦手
と時事ネタを織り込んでいて面白かったです。
ラストシーン、音に驚きました!声が出そうでした。「?」と思ったのですが、人それぞれの解釈ということで良いのでしょうか。ここに至るまでは驚きの連続でした。一時も目を離したくない、そんな作品でした。
おわりに
市村さんと大竹さんのコンビは今回で最後だということで、寂しい気持ちでいっぱいです。でも、最後に観られてよかったです。