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辻村深月「凍りのくじら」「かがみの孤城」

凍りのくじら

 

辻村深月

感想

スロウハイツの神様」を読んだ後に読んだ。だいたい辻村作品の最初に読むと言われている。この本も読んで良かったと思えた。

理帆子の考えの一部に共感を覚えたけど、残りは他人に対してそこまで思うなんて少しひどいなと思いながら読み進めた。若尾に関しては最初はそれなりにいる人で理帆子にそこまで言われることもないのではと思ったけど、だんだん恐ろしさを感じてしまうような人だった。というか気持ち悪い…。

別所あきらについてもそんな高校生いるかなと感じてしまったけど、最後になるほど、となった。

そして最後まで読んでこれは少し・不思議な話だと気付いた。思えば最初からそんな風に思えるところがあったなと思い、やられたような気持ちになった。

かがみの孤城

辻村深月

感想

一言で言えばいい話だった。

中学生の狭い世界だからこそ作り出せる話。そして中学生が感じる狭い世界だけではなく別の世界があるということを教えてくれる。

この本もすごくページ数が多くて読むのが大変そうだなと思うけど、途中から続きが気になってどんどん読めるようになる。今回の「かがみの孤城」は長い話だけど、登場人物に無駄がない。そしてラストは感動した。

中学生たちのこれからについては書かれていないけど、未来は明るいといいなと思えるいい話だった。

 

 

平野啓一郎「マチネの終わりに」

マチネの終わりに

平野啓一郎

はじめに

11月に福山雅治×石田ゆり子で映画化ということで映画を見に行きたいなと思い、その前に原作を読んだ。映画情報から40代の大人の恋愛みたいに思っていたけど、そうといえばそうだし、違うといえば違う感じだった。

感想
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映画ドラえもん のび太の月面探査記

映画ドラえもん のび太の月面探査記 (2019)

原作

藤子・F・不二雄

監督

八鍬新之介

脚本

辻村深月

はじめに

好きなドラえもんの映画の脚本が辻村深月さんという驚きがあり、今年も絶対見に行くぞという気持ちになっていた映画ドラえもん。公開一か月前に小説が発売されたのでそれを読んでから映画に臨んだ。

感想
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辻村深月「スロウハイツの神様」

スロウハイツの神様

辻村深月

はじめに

ドラえもん のび太の月面探査記」が面白かったので、せっかくだから辻村作品を読んでみようと思い、この本に決めた。どうやら辻村作品には読む順番があるようで、これがいいみたいだったので、これを読み始めた(「凍りのくじら」が先でもいいみたいだけど)。

感想
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樺沢紫苑著 3冊読んだ

はじめに

樺沢紫苑著の本を3冊「脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術」「ムダにならない勉強法」「読んだら忘れない読書術」を読んだ。きっかけは時間管理について知りたくて「神・時間術」を読んだこと。今までこういう本を知ってはいてもなかなかお金を出してまで買おうという気になれなかった。でも昨年末に偶然本屋に行く機会があって、偶然にも直感の働いたこの本が置いてあって、買ってしまおうと思って買ってしまった。この本を読んで「もっと本を読もう」と思い、3冊の本を読み終えることができた。

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