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映画「ドラえもん 新・のび太の日本誕生」

映画

映画 ドラえもん 新・のび太の日本誕生 (2016)

原作

藤子・F・不二雄

監督・脚本

八鍬新之介

はじめに

いつも思うのですが、正式なタイトルって「映画ドラえもん 新・のび太の~」なんですかね…。それとも「ドラえもん 新・のび太の~」か「新・のび太の~」なのか。ずっと謎のままです。

この話はいいとして、1989年に公開された「ドラえもん のび太の日本誕生」は大好きな作品です。昨年公開された「ドラえもん  のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)」のエンディングが終わると次の作品の一部が分かるわけですが、そのときは全く分かりませんでした。しかし「スペースヒーローズ」の感想を見てみると「次は多分『日本誕生』のリメイク」というのを見かけて「日本誕生」を見て面白かったら映画を観ようという気持ちでいました。

そして5月に観ました。

小さいときに観たことがあったのにも関わらず、タイトルを知らなかったため観たことすら知らなかったという衝撃。まあ大好きな作品だったのです。

 藤子・F・不二雄ミュージアムでは映画公開に合わせて日本誕生の原画展が開催されているのでそこにも先月行きました。

 そして映画館に行く前日にも「日本誕生」を観て予習しました。

 

前置きがかなり長くなりましたが、感想に移ります。

感想

予習をしたせいかどこが追加されたか削除されたかがかなり分かりました。セリフはほぼ変わっていないのにジャイアンスネ夫が話すセリフが逆になっていたりしていました。

全体を通して

全体的な感想を言うとまず、背景がダイナミックなのがとてもよかったです。こんなにきれいな映像で日本誕生を観られるなんて、という気持ちになりました。

リメイクということで旧作とかなり変わってしまうのではないかと心配したのですが、冒頭のシーンがククルが魚を取りに行くというシーンで旧作通りでまず安心しました。そして、ククルが吸い込まれたところでのび太くんの「ドラえもーん」というのではなかったので逆によかったです。ここは旧作通りではなくてよかったです。

そして、細かい点までよく練られた話だと思いました。最初の方にドラえもんのび太くんの0点の答案をポケットの中に入れるんです。旧作ではいきなり答案が出てきたような気がします。最終的にロボットのマンモスをドラえもんたちが倒すシーンがありますが、そのときでもタイムマシンを隠すために使ったり、ククルたちがマンモス狩りをするときのことをちゃんと描いていたので無駄がなくできていました。

何よりリメイク版の一番うれしかったところは旧作ではドラえもんがギガゾンビと会って結局やられてしまい、タイムパトロールが来て解決したという話でしたが、ドラえもんたちがククルも一緒にちゃんと戦うというところです。

また、のび太くんが生み出したペガ、グリ、ドラの三匹。旧作と比べ描写が格段によくなりました。飛んでいるシーンは自分もそこにいるように感じました。三匹の個性がしっかりと描かれているおかげで最後の別れがよりよくなったと思いました。この別れのシーンですが、旧作ではあっさりしすぎていたなと感じていたのできちんと描かれていたのはよかったです。泣けます。

今回、新しく加わったのはママがママであることの葛藤ですかね。のび太くんテストの点数が悪くて遊ぶことを禁止するママですが、本当にそれでいいのか。パパがハムスターに対してずっと箱の中にいると「窮屈だ」と言います。ママが出てくるところなぜか泣けました。

ギガゾンビとツチダマ

ギガゾンビの声は大塚芳忠さん。ラスボス感があってよかったです。ドラえもんがギガゾンビと戦っているときに超いいことを言ってくれます。「偽物の~」と(完全にセリフまで覚えてないです)。気になったところとしてギガゾンビの中の人の顔は悪そうな顔でした。旧作では少し間の抜けたような顔でしたがなぜ変更したんだろうと思いました。もちろん悪そうな顔にすることで強いとかが表せると思います。しかし、あの顔だからこそ未来の道具を使うことで誰でも悪者になれてしまうというメッセージがあるのではとも感じていたのでなんとも言えない気持ちです。

一方、ツチダマ。旧作でもきちんと「ツチダマ」と名乗っているにも関わらずあまり浸透していない気がします。私も5月の時点で「土偶」と書いていましたし。旧作では大きく変更されてなぜか戦隊になっています。そしてあの衝撃的なシーンもなくなり、別の方法で死にます(?)。前ほど怖いとは感じなさそうです。

どうでもいいけど

クラヤミ族に芸人とか元プロレスラーとかが起用されていたようでしたが、特に何も残りませんでした。とりあえずギガゾンビが大塚さんで、ククルやツチダマなどの役を知名度だけな人を起用しなくてよかったなと思っています。

あとは旧作と同様、結局ほんやくこんにゃくを食べたのはククルだけでした。ヒカリ族の皆さんは…?

 残念だった点

今回に限らず新ドラになって共通する点ですが、ドラえもんの歯茎が見えると急にかわいくなくなります。そこまでしなくてもいいかなと思います。

ククルがほんやくコンニャクお味噌味を食べてそれが好きだったと言うとドラえもんが「ククルは素朴な味がいいんだね」というところが好きでしたが、今回はそもそも「ほんやくコンニャク醤油味」でした。加えて形状が変わっていました。びっくり。もちろん「素朴な味が~」というセリフもありませんでした。

まあ他にも旧作で好きなシーンはたくさんあるのですが、キリがないので割愛します。

ところで、ドラゾンビのために歌を歌っていたような気がするのですが、それはありませんでした。宣伝のために歌っていた「ウンタカダンス」はどこに行ったのでしょう…?

エンドロール

エンドロールも見逃せません。のび太くん以外の三人のストーリーがあります。ここの映像もきれいです。主題歌とマッチしてます。主題歌(山崎まさよし「空へ」)がまたいいんです。最近はというかドラえもんでの歌はみんなで歌える楽しいような曲が多いように思えますが、「空へ」はゆっくりめで歌詞をちゃんと聴くことのできる曲なので余計に映画全体がよく感じました。

おわりに

また観たい、と思える作品でした。

でも旧作に思い入れがあるとリメイク版をどうしても「比較」という形でしか観られないのは残念ですね。

「鉄人兵団」も感動したのでまたリメイクも期待したいと思います(もちろんオリジナルも)。

画像は前売り券と入場者プレゼント「ペガドラ」他、持っているものを集めました。

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