東野圭吾「透明な螺旋」-「禁断の魔術」~「透明な螺旋」まで-
はじめに
2023年最初に読み終わった本は東野圭吾「透明な螺旋」だった。
映画「沈黙のパレード」の公開に合わせてガリレオシリーズを読み直していた。スピードが間に合わず、まだ「真夏の方程式」と「虚像の道化師」は読めていない。
今回はスペシャルドラマ放送前と映画公開前に読んだ「禁断の魔術」と「沈黙のパレード」も少し含めて感想を書きたい。
感想
透明な螺旋
今回も読みやすく一気に読めた。 今回は科学でトリックを解明というより、人間模様が色濃く出ていた。 湯川の出生や家族なども明かされるが、今までのそういった部分を隠してきたところが良かったと思うのに、なんだかもったいない気がした。
この事件がなければ、湯川と母親の関係は今まで通りだったかもしれないと思うと何とも言えない気持ちになった。
ただ単に映像化しやすくて、それなりに面白い話を作っている感じだった。話としては面白いけど、少し雑かなとも思ったりもする。
禁断の魔術~透明な螺旋
「禁断の魔術」「沈黙のパレード」「透明な螺旋」と読んできて思うのは、事件が発生して草薙たちが調べていると関係者が偶然湯川と関わりを持っているという形になっている。「容疑者Xの献身」以降、そのような形にするしかないのはわかるが、少し無理のある設定かなとも思う。なんというかコナンくんみたいで…。このままだと湯川がいるところで必ず事件が起こるみたいになりそう。それなりに月日が経っているからいいかもしれないが…。
おわりに
いろいろ書いてしまったが、そうは言ってもガリレオシリーズが好きなのでまた読んでしまうのだろうなとも思う。
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